サービスブランド名改訂を機に攻めのフェーズへ

オトバンク社は、耳で聴く読書サービス「audiobook.jp」を提供する、オーディオブックサービスのパイオニア的な存在。出版社との提携や声優を起用したオーディオブックを開発するなど、着実にファンを増やしていた。2018年は、サービス名を「FeBe」から「audiobook.jp」に改訂し、さらなる会員数の拡大に向けて、マスマーケティングによって、サービス価値を伝えることが急務であった。

利用シーンの開発と習慣化の促進施策を展開

オーディオブックは、海外では利用者が拡大し、サービスカテゴリー自体の認知が高いサービス。一方で、日本では、「本を聴く」という習慣がなく、利用者を増やすためには、その利用シーンを周知させ、習慣化させることが必要だった。
goodstoryでは、まず、ターゲットユーザーの設定とオーディオブックが最大価値を発揮できるシチュエーションの調査とディスカッションを実施。そこで発見したシーンに、ニュースバリューを掛け合わせる方法を考案し、プロデュースを展開した。

「本のない図書館タクシー」

読書を推進するために制定された「読書週間（10月27日〜11月11日）」にタイミングを合わせ、施策を展開した。「日本の読書離れ」と「読書ができないシチュエーション」を掛け合わせ、ターゲットユーザーを取り巻く、社会的な課題の解決に向けた施策を展開した。
日本交通社と提携し、車の中で酔わずに読書体験ができず特別タクシー「本のない図書館タクシー」を期間限定で運行を行った。
車中では、備え付けのデバイスで、「audiobook.jp」のサービスが体験でき、社内で大音量で流すことができる体験を設計した。また、「audiobook.jp」の提供カテゴリーの幅広さを知っていただくため、「ビジネス・自己啓発」「小説・エッセイ」「ちょっと役立つ話」の3カテゴリーを基準に作品を選定した。
ローンチ時には、音声という形の見えないものを具現化するため、日本交通社と共同で、記者発表会および撮影・体験会を行い、実際に体験できる場を戦略的に設計。合わせて、音声が移動中にどれくらいニーズのあるものか、のデータと共に発信することで、オーディオブック市場の顕在化を実現する情報戦略を展開した。

知名度の向上と利用者促進に貢献

TVを始めとした多くのメディアによる取材を獲得。また、オトバンクの知名度を高める結果となり、SNS上でのシェアオブボイスの向上や会員獲得に寄与した。

リファラルのパイオニアがさらなる事業拡大フェーズへ

マイリファー社は、人のつながりから採用を生み出す「リファラル採用」の手法を日本で初めてサービス化したパイオニア。リファラル市場拡大とブランドポジションの拡大に向け、PR戦略の設計および体制を構築するタイミングであった。

ブランド戦略の設計から施策まで一貫したプロデュース

リファラル採用は、日本でまだ馴染みがなく、本質的な価値や利用シチュエーションの想起を獲得することが急務であった。課題として、日本古来の「縁故採用」との差別化や「ただの採用手法」という認識の払拭を行う必要性があった。goodstoryは、まずブランドポジションやブランドパーパスの整理から着手。業界ではなく、市場の中において、どのような存在であるべきかの定義を行った。そのうえで、「ファンベース採用」の概念構築やPR施策の設計およびディレクションを一貫して展開した。

リファラルの本質的な価値×Public Issueで連続したコンセプト/施策を展開

世の中のトレンドを踏まえた情報戦略を展開することで、プレゼンスの確立を目指し、情報戦略を展開。採用に関わるあらゆるシーンにおいて、「リファラル」の意義を伝えるための施策を設計。また、マーケティングおよび営業支援につながる施策を展開し続けた。

ブランドポジションの確立と事業成長を促進

世の中のトレンドに合わせた情報戦略を展開することで、定期的なメディア露出の獲得。そして、HR市場におけるプレゼンスの確立に寄与した。また、マーケティングおよび営業のリード獲得につながる施策を展開することで、受注率の向上にも貢献し、売り上げにつながるPRも実現した。